社内Wikiを試験導入してみました
みなさん,調べ物等でWIkipediaというサイトを利用されたりするかと思います。
便利ですよね。
なんといってもいろいろなページを誰でも簡単に作れて,検索でき,どこからでもアクセスでき,共同作業できる。
そのような強力なナレッジベースを開発可能なウィキソフトを一組織で使えたらというのが今回のお話になります。
今回はいつもと打って変わって,コンピュータ関係のお話です。
便利ですよね。
なんといってもいろいろなページを誰でも簡単に作れて,検索でき,どこからでもアクセスでき,共同作業できる。
そのような強力なナレッジベースを開発可能なウィキソフトを一組織で使えたらというのが今回のお話になります。
今回はいつもと打って変わって,コンピュータ関係のお話です。
MediaWikiという便利なソフトウェア
そんなおなじみのWikipediaを動かしているソフトウェアは,実はフリーウェアとして公開されています。
その名もMediaWiki。
Wikipediaを動かしていることからもありとあらゆる試験が行き届き,いろいろなウェブサービスにありがちないつか来るであろう「サービスが終了する日」ということをあまり考えなくても良さそうなソフトウェアになります。
聞くところによると,もうずいぶん前からアメリカ合衆国連邦政府や国連機関,その他大手企業でも利用されているとか。
それがフリーで使えるということで,利用してみることにしました。
~当然セキュリティは万全にします。~
その名もMediaWiki。
Wikipediaを動かしていることからもありとあらゆる試験が行き届き,いろいろなウェブサービスにありがちないつか来るであろう「サービスが終了する日」ということをあまり考えなくても良さそうなソフトウェアになります。
聞くところによると,もうずいぶん前からアメリカ合衆国連邦政府や国連機関,その他大手企業でも利用されているとか。
それがフリーで使えるということで,利用してみることにしました。
~当然セキュリティは万全にします。~
下準備~MeidaWikiのダウンロードと要件の確認,サーバ設定の確認と変更
下準備としてMediaWikiをダウンロードします。
ついでにその際動作条件を確認します。
現在主流のMediaWiki 1.39.1の場合,重要な動作条件としては,
(1) PHPのバージョンが少なくとも7.4.3以上であること
(2) データベースの使用が必須で,MySQL利用の場合,バージョンが5.7.0以上であること。
(いずれも本稿執筆時点)
この二つの要件を自社サーバが満たしているか確認をする必要があります。
満たしていなければサーバの設定を変更するなどして対応させる必要があります。
ついでにその際動作条件を確認します。
現在主流のMediaWiki 1.39.1の場合,重要な動作条件としては,
(1) PHPのバージョンが少なくとも7.4.3以上であること
(2) データベースの使用が必須で,MySQL利用の場合,バージョンが5.7.0以上であること。
(いずれも本稿執筆時点)
この二つの要件を自社サーバが満たしているか確認をする必要があります。
満たしていなければサーバの設定を変更するなどして対応させる必要があります。
サーバの立ち上げ準備①~既にホームページ等を持っているときは,影響を与えないようサブドメイン等を設定します。
次にサーバ立ち上げの準備に入ります。
(本稿自体はあくまでも,既にホームページを持っており,ウェブホスティングサービス等を受けている,ウェブサーバを持っていることを前提とします。)
既存のホームページがある場合には,まずバックアップを取ります。
この際ホームページのデータだけでなく,データベース等のバックアップを取ることをわすれないよう。
バックアップを取ったら,いよいよ,立ち上げ準備をします。
~重要な作業をする前にはバックアップを取る癖をつけましょう。あと,ホームページに何かしら悪影響があっても,本ブログでは一切責任をおとりできません。~
ここからの設定で社内Wiki用のアドレスを設定するわけですが,方法は大きく分けて2つあり,今回はサブドメインでいくことにしました。
ウェブサーバの設定を慎重に確認し,サブドメイン(仮に「XXX」とします。)の設定をします。
サブドメインを設定すると,アドレスの表示としては,
XXX.kizashi-js.com
になります。
サブドメインを設定すると,以上のような形でアクセスできるようになります。
XXXに相当する部分がサブドメインですね。
ここはご自身で適宜設定します。
サブドメインの立ち上げにはサーバデータの更新を要するので,しばらく時間がかかるかも知れません。
(本稿自体はあくまでも,既にホームページを持っており,ウェブホスティングサービス等を受けている,ウェブサーバを持っていることを前提とします。)
既存のホームページがある場合には,まずバックアップを取ります。
この際ホームページのデータだけでなく,データベース等のバックアップを取ることをわすれないよう。
バックアップを取ったら,いよいよ,立ち上げ準備をします。
~重要な作業をする前にはバックアップを取る癖をつけましょう。あと,ホームページに何かしら悪影響があっても,本ブログでは一切責任をおとりできません。~
ここからの設定で社内Wiki用のアドレスを設定するわけですが,方法は大きく分けて2つあり,今回はサブドメインでいくことにしました。
ウェブサーバの設定を慎重に確認し,サブドメイン(仮に「XXX」とします。)の設定をします。
サブドメインを設定すると,アドレスの表示としては,
XXX.kizashi-js.com
になります。
サブドメインを設定すると,以上のような形でアクセスできるようになります。
XXXに相当する部分がサブドメインですね。
ここはご自身で適宜設定します。
サブドメインの立ち上げにはサーバデータの更新を要するので,しばらく時間がかかるかも知れません。
サーバの立ち上げ準備②~FTPアカウントの設定(既にアカウントの設定がされていたりします),アップロード用のソフトウェアを準備します。
次にサーバに指定されたファイルをアップロードするためにFTPアカウントを設定します。
FTPアカウントを設定すると,サーバとファイルのやり取りができるようになります。
~セキュリティ上の注意: パスワード等認証情報が漏れないよう,推測されないようにしてください。~
FTPを使ってのファイルのやり取り自体はWindowsの標準アプリでも行うことができるのですが,これが往々にして転送エラーが起こったりします。
Windowsの標準アプリの場合,エラーが発生すると途中で止まる上,中途再開ができません。
ここはFTP用のソフトウェアがあるのでこちらを利用されるとよろしいかと思います。
(専用ソフトウェアは途中エラーが起こってもそこから再開し,完了するまで転送しなおしてくれます。)
なぜ専用アプリを使うかといえば,ファイルの量が極めて多いからです。
場合によっては数万個近くのファイルを断続的にアップロードすることとなり,標準アプリ利用中に途中エラーとなってしまったらショックが大きいですね。
FTPアカウントを設定すると,サーバとファイルのやり取りができるようになります。
~セキュリティ上の注意: パスワード等認証情報が漏れないよう,推測されないようにしてください。~
FTPを使ってのファイルのやり取り自体はWindowsの標準アプリでも行うことができるのですが,これが往々にして転送エラーが起こったりします。
Windowsの標準アプリの場合,エラーが発生すると途中で止まる上,中途再開ができません。
ここはFTP用のソフトウェアがあるのでこちらを利用されるとよろしいかと思います。
(専用ソフトウェアは途中エラーが起こってもそこから再開し,完了するまで転送しなおしてくれます。)
なぜ専用アプリを使うかといえば,ファイルの量が極めて多いからです。
場合によっては数万個近くのファイルを断続的にアップロードすることとなり,標準アプリ利用中に途中エラーとなってしまったらショックが大きいですね。
Wikiソフトウェアをダウンロード,解凍し,サーバアップ用のファイル一式を準備します。
ここからが重要(どこもかしこも重要)ですが,サーバソフトウェアをダウンロードし,解凍します。
通常のZipファイルなのでWindowsで解凍できそうなものですが,数万個ものファイルを解凍する際,まれに正しく解凍されない場合があると報告されています。
なので7z等,専用ソフトウェアを使用して確実にすべてのファイルを解凍します。
ファイルの個数が多いので,解凍に時間がかかるかもしれません。
通常のZipファイルなのでWindowsで解凍できそうなものですが,数万個ものファイルを解凍する際,まれに正しく解凍されない場合があると報告されています。
なので7z等,専用ソフトウェアを使用して確実にすべてのファイルを解凍します。
ファイルの個数が多いので,解凍に時間がかかるかもしれません。
FTPソフトを用いてサーバーにアクセス,Wikiサーバソフトをアップロードします。
FTPソフトを使ってサーバにアクセスします。
この際,サーバ側から指定されたアドレス,ID,パスワードを入力します。
アクセスしたら,Wikiソフトを置く場所を確認します。
こればかりは各サーバにより異なったり,設定(サブドメイン立ち上げの際の設定)により影響を受けます。
指定されたフォルダを探し出します。
注意: ウェブサーバにアクセスすると他のホームページのデータ等に直にアクセスできます。間違って編集したり消したりしないよう,細心の注意を払います。うっかりファイルを変更してしまった場合に,戻せる自信があるときだけ,されてみてください。
指定されたフォルダを見つけ出したら(何度も言いますが,間違いがないか慎重に確認ください。),そこを宛先フォルダとして指定し,FTPソフトを用いてサーバファイルをアップロードします。
先ほどの例で言うと,
XXX.kizashi-js.com
に割り当てられたフォルダをアップ先に指定します。
Wikiサーバソフトのファイルは,数万個ほどあります。
アップロードに1~2時間ほどかかりますので,気長に待ちます(たった数百メガバイトくらいじゃないか,と侮ってはいけません。)。
途中エラーが起きたらすかさず,完了するまで転送処理をさせます。
この際,サーバ側から指定されたアドレス,ID,パスワードを入力します。
アクセスしたら,Wikiソフトを置く場所を確認します。
こればかりは各サーバにより異なったり,設定(サブドメイン立ち上げの際の設定)により影響を受けます。
指定されたフォルダを探し出します。
注意: ウェブサーバにアクセスすると他のホームページのデータ等に直にアクセスできます。間違って編集したり消したりしないよう,細心の注意を払います。うっかりファイルを変更してしまった場合に,戻せる自信があるときだけ,されてみてください。
指定されたフォルダを見つけ出したら(何度も言いますが,間違いがないか慎重に確認ください。),そこを宛先フォルダとして指定し,FTPソフトを用いてサーバファイルをアップロードします。
先ほどの例で言うと,
XXX.kizashi-js.com
に割り当てられたフォルダをアップ先に指定します。
Wikiサーバソフトのファイルは,数万個ほどあります。
アップロードに1~2時間ほどかかりますので,気長に待ちます(たった数百メガバイトくらいじゃないか,と侮ってはいけません。)。
途中エラーが起きたらすかさず,完了するまで転送処理をさせます。
サーバにファイルをアップロードできたら,インストール処理を実行・完了します。
MediaWikiの場合,先ほど例で出した
XXX.kizashi-js.com
にアクセスすれば,自動的にインストール作業がスタートします。
このとき,先に立ち上げをしたデータベースへのアクセス認証情報の入力やセキュリティの措置(公開するか等)を聞かれますので,予め計画した内容にそって指定していきます。
最終的にLocalSettings.phpというセッティングファイルができます。
こちらを忘れずに指定された箇所にアップします。このファイルをアップしない限り,インストール作業は終了しません。
LocalSettings.phpというファイルは重要なファイルになりますので,誰の目にも触れないよう,むやみやたらにコピーを取ったりしないようにして,大事に保管しておいてください。
XXX.kizashi-js.com
にアクセスすれば,自動的にインストール作業がスタートします。
このとき,先に立ち上げをしたデータベースへのアクセス認証情報の入力やセキュリティの措置(公開するか等)を聞かれますので,予め計画した内容にそって指定していきます。
最終的にLocalSettings.phpというセッティングファイルができます。
こちらを忘れずに指定された箇所にアップします。このファイルをアップしない限り,インストール作業は終了しません。
LocalSettings.phpというファイルは重要なファイルになりますので,誰の目にも触れないよう,むやみやたらにコピーを取ったりしないようにして,大事に保管しておいてください。
以上でインストール処理が完了しました。~希望に応じて追加機能のインストールをします。
先ほどの例でいけば,
XXX.kizashi-js.com
のアドレスをブラウザに入れれば,普通にログインできるはずです。
なおスマホに対応させたい,その他あんな機能,こんな機能をつけたいということであれば,別途拡張ファイルをダウンロードしインストールします。
ここでも指定されたフォルダに,指定されたファイルをFTPソフトを使ってアップロードします。
そして設定ファイルのコードを書き換えます~ここは要注意。失敗するとサーバが動かなくなります。
XXX.kizashi-js.com
のアドレスをブラウザに入れれば,普通にログインできるはずです。
なおスマホに対応させたい,その他あんな機能,こんな機能をつけたいということであれば,別途拡張ファイルをダウンロードしインストールします。
ここでも指定されたフォルダに,指定されたファイルをFTPソフトを使ってアップロードします。
そして設定ファイルのコードを書き換えます~ここは要注意。失敗するとサーバが動かなくなります。
セキュリティの配慮が必要
社内Wikiの場合,基本的には公開されることを前提としていません。
でも設定を間違ってしまえば,Wikipediaのように全世界公開型,誰でも編集可能な百科事典サーバになってしまいます。
自社Wiki立ち上げたいというときは,設定を間違えたりしないよう,ちゃんとSSL等の設定も行うよう準備をされてからにしてください。
でも設定を間違ってしまえば,Wikipediaのように全世界公開型,誰でも編集可能な百科事典サーバになってしまいます。
自社Wiki立ち上げたいというときは,設定を間違えたりしないよう,ちゃんとSSL等の設定も行うよう準備をされてからにしてください。